総明会の向殿政男会長が、このたび明治大学理工学部学部長に就任いたしました。 本当におめでとうございます。総明会会員一同、今後のご活躍を祈念申しあげます。 なお、以下に明治大学広報に掲載された向殿会長の就任所感の記事を転載させていただきましたのでご覧下さい。
大学は激動、逆風の時代を迎えています。その中でも、特に理工系の研究と教育は、その性格上、時代の潮流に最も敏速に対応することを迫られています。理工学部は、この機会をピンチよりチャンス(好機)と捉え、今こそ全員の力を合わせて、新しい時代に向かって船出をしたいと考えています。世界に向かって、いくつかの光るものを持った、誇れる学部として、そして高い"こころざし"を持った学部として、出発したいと考えます。 数年で、学部創設60周年を迎える理工学部には、幸いなことに、これまでの諸先輩のご努力により、人材といい、経験といい、計画といい、激しく変わる不透明な時代の中で次のステップに向かって進むべき準備は既に整っています。将来計画委員会は、I−MASTという理工学部が荒波の中を進むべき羅針盤を示しています。今後、理工学部は、人事、施設、財政、情報、運営等すべてを学部と大学院を一体として考えていきます。6年一貫教育を目指し、主体を大学院に移すことで研究教育大学を目指したいと考えています。荒波を乗り切って目標に向かうためには、全員が同じベクトルに向かうよう に協力をしなければなりません。このために、学部運営は、公平、オープン、迅速を旨とし、情報を出来るだけ公開すると共に、適切な競争原理の導入に努めます。 明治大学は、"議論はするけど動かない"とよく言われます。この激動の時代、権利自由、独立自治といった不動の学風の下、時代の潮流に適切に対応するだけでなく、積極的に時代の夢を破らなければならないことを校歌は教えてくれています。そろそろ、全学的に力を合わせるべき時が来ています。その様な中、時代の変化を最も早く受けるのは理工学部です。時代の変化に対応する先導役として、近年、理工学部は、多少なりとも明治大学の中でその役割を果たして来ていると自負しています。今後は、ますますその重要な役割を果たさなければならない立場にあることを自覚して、理工学部独自の試みを積極的に行っていきたいと考えています。 浅学非才の身です。ご協力無しには何事も出来ません。 皆様のご理解とご協力とご寛容をお願い申し上げます。 (2002年11月1日発行 明治大学広報から) |