1号 昭和27年(1952年)

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時代

昭和20年8月28日、連合軍最高司令官マッカサーが厚木飛行場に降り立った日から、長い占領時代が始まった。

そして有史以来初めて体験する占領下に、日本民主化への諸政策がドラマチックに推進されたのだ。

封建・軍国主義から民主・平和主義への大転換が多くの国民に歓迎された事は事実。

だが、戦後の復興が進む中で主権と独立の回復もまた、国民大多数の悲願となった。

昭和26年9月8日、サンフランシスコ講和条約が締結、翌27年4月に発効された。

この年は現代日本スタートの年である。

生徒会

校長 大橋 留治先生
生徒会長 富田 吉信

記念すべき「過程」第一号が発行されたこの年、初の林間学校が行われた。

当時は、御殿場に五泊六日のコースと鴨川への三泊四日コースが有り、目的は今と同じく生徒同士の協調である。

クラブではスキー部が、山岳部から独立している。ちなみに、水落先生は、すでにこの年には御着任なさっている。

特集

昭和27年発刊の記念すべき過程第一号は、グラビアの写真が白黒でたいへん時代を感じさせる。

しかしこの時すでに、三田先生・保坂先生・樋山先生・故松枝先生が御着任なさっていた。

今年、水落先生がご退任なさってしまうことで、その当時からの専任教諭が一人もいなくなってしまう。

明高の名物先生が次々とご退任なさってしまうのは、実にさびしいことである。

さて内容だが、ほとんど生徒の作文や発表・論文で占められ、これまた時代を感じさせる。だが、非常に読みにくくなってしまっている。